今朝の天声人語欄は、名前に関する記述内容であった。それによると、今年生まれた赤ちゃんの名前ランキングでは男児の1位は大翔くん、女児の1位は葵ちゃんと書き、それぞれ「ひろと」「やまと」「はると」と読み、女児は「あおい」「ひまわり」「あお」と読むのだそうである。近年は、子供たちに凝った名前を付ける家庭が増え、私は小学校や中学校の先生方にいつも同情している。ちなみに、「子」のつく名前は100位までに莉子、結子、菜々子の三つが入っただけだそうである。
高齢の太った有閑マダムが犬を抱っこして散歩していた。すると、すれ違った男性が、「豚を連れて、今日はどちらにお出かけ?」と尋ねた。すると、マダムは、
「失礼ネ! これは犬よ!」と怒った。すると男性は、涼しい顔をして、
「俺は犬に話しかけたんだ!」
出典は忘れたが、私の記憶に強く残っているジョークである。
腹を空かした男性が帰宅したのに、夕食の支度がされていなかった。頭に来た男は妻に食ってかかった。
「そういうことなら俺はレストランに行くよ」
妻はけろりとしたもの、
「お願い、十分だけ時間をちょうだい」
男は気を取り直して、語気を改めて、
「すまないネ、すぐに料理を作ってくれるのかね?」
「そうじゃないのよ、顔をつくる時間が欲しいの。私もご一緒するから」(ジョーク・ユーモア・エスプリ大辞典・野内良三著)
男は死に、気づいたら、ふわふわした雲の上に浮かんでいた。辺りは無人で物音一つしなかった。男は心細くなって叫んだ。
「誰かいるかあ?」
間もなく白装束の番人が現れ、男に向かって問いかけた。
「何かお望みか?」
「何がもらえるんだい?」
「ここでは欲しいものは何でも与えられる」
「じゃあ何か食わしてくれ」
「どんな料理をお望みかな?言ってくれればなんでも用意する」
男はたらふく食い、惰眠をむさぼり、贅沢三昧の日々を送ることに。やがて、与えられてばかりいることに飽き、別の贅沢がしたくなった。
「何か自分でやってみたいんだ」
「残念ながら、ここでは欲しいものはもらえるが、自分でやったり作ったりはできないんだ」
番人の説明に男は憤った。
「欲しいものを与えられてばかりいたら頭がおかしくなりそうだ。だったら、おれを地獄に移してくれ」
「おまえさんは、ここが地獄だというのを知らなかったのかね」(これが本当のジョーク世界一・天馬龍行編)
今年も残り少なくなって参りました。師走とは言え走ることなく、来年も明るく陽気に行きましょう
伊藤 克之