お休み処「わびすけ」

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閑 話 三 題

希望に満ちた、穏やかな新年をお迎えのことと思います。好むと好まざるに関係なく、私もまた「齢」を重ねてしまった。余談だが、フグ田サザエさんは今年95歳になられ、お父さんの磯野波平さんは122歳の誕生日を迎えられる。因みにカツオは79歳になり、ワカメは75歳、著者よりずっと長生きをなさっている。

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お気付きの方も多くいると思いますが、今年の元旦には「うるう秒」があり、我々は1秒長く生きてしまっている。平成29年の元旦は午前8時59秒と9時00分00秒の間に「8時59分60秒」が挿入されたのである。

新聞の解説によれば、時刻はかつて地球が1回自転するのを1日(24時間)と決めた天文時であった。しかし、地球の自転は厳密には一定でない。そのため1950年代から、原子の持つ固有の周波数をもとに時間をより安定的かつ厳密に定義する「原子時」が使われるようになった。すると天文時との間にほんのわずかの「ずれ」が生ずるようになった。このズレを修正するために実施されるのが「うるう秒」である。この修正は数年に一度、元旦か7月1日に行われるそうである。

たった1秒、されど1秒。地上から約400kmの上空を秒速約7.7km(対地速度27,700km)で地球を周回している国際宇宙ステーションで多くのミッションをこなしている宇宙飛行士の人たちは、この時間というものをどう捉えているのだろうか?もっとも施設内の時刻は、グリニッチ標準時に合わせられているのだが・・・

一生の間に心臓が拍動する回数は、哺乳類では15~20億回という考えがある。アフリカゾウは3秒に1回拍動し、8秒で1回の呼吸を行っているため、その寿命は80年と言われている。一方、ハツカネズミは0.1秒に1回の拍動を行い、0.4秒で1回の呼吸を行っている。それが故、ハツカネズミの寿命は3年程度である。彼らにとっては、うるう秒の1秒は貴重な1秒ではないだろうか?

正月の楽しみの一つに「福袋」「お年玉」がある。エールフランスでは利用者たちへの感謝サービスとして得意客に、奥さんとの同伴の旅行を楽しんでもらおうと無料招待券をばらまいた。

一か月後、航空会社は得意客の奥さんに対してご主人との旅行は満足だったかどうかアンケート調査を行った。

すると大部分の返事は「どの旅行?」というものだった。

 

お正月に因んで、長寿のおめでたい話をもう一話。

患者のたっての願いで医者は真実を告げた。

「もう手の施しようがありません。治る可能性はありません。だれかどうしても枕元に呼びたい人はいますか?」yjimage4

『はい、おります』

医者は患者のほうに身を屈めた。

患者は弱々しい声で言った、

『別の医者を・・・・・』

 

正月休みが終わって学校が始まった。算数の授業である。分数の説明をしてから、先生は理解度を確かめるために生徒のピコ太郎に質問をした。

「ここに二つのリンゴがあります。あなたのお母さんはこのリンゴを三人の子供に平等に分けたいと思いました。お母さんはどうするでしょう」(Your  mother  have  two  apples ・・・)yjimageo5cmwzl2

『ウッ!ウー! はい、わかりました、先生! リンゴジュースを作ります』

伊藤 克之