私がういすたりあのみんなと出逢ったのは今年の3月のことでした。
それは面接の場で、施設長と副施設長の2人。とても緊張していた事を覚えています。その面接で色々な質問をされました。初めは「変だなぁ。厳しいところなのかな?」と不安に思ったのですが、途中から「これだけ履歴や条件に関係ない質問をしてくるということは、人の中身を見て、人間性を重視して選ぼうとしている所なのだ」と感じました。珍しいなぁと思った反面、もしこちらとご縁があればどんなに素敵かなと思ったのです。
そして、はれて3月末からういすたりあの一員となり、私は介護の資格もなく経験もほぼない感じでの初めてのデイサービス勤務がスタートしました。しかし入職して間もなく、温かく指導してくれた先輩たちが相次いで退職されました。私は大きな不安に襲われました。それから3ヶ月間は1人でがむしゃらに頑張りました。そしてとても悩んでいました。誰かに話をするわけでもなく、自分の担当の仕事を一人でこなす事も出来ず。時間ばかりが掛かり、他の先輩たちに余計な力を使わせ迷惑をかけていると考えていました。そのせいか先輩たちの輪の中に入れず、どこか孤立しているような・・・これ以上は迷惑になるから辞めたほうが良いのではと苦しんでいました。
そんな時、入浴介助で一緒になった先輩から「何かあった?大丈夫?」と声を掛けられました。私は悩んでいた心の内を話しました。先輩は私のことを受けとめてくださり、「介護は何よりも経験を積む事が大事よ。あなたはいつも一生懸命やっている。初めはそれで良いのよ。技術などは後からついてくるものだから。何かあったら我慢しないでいつでも話してね」と励ましてくれました。
私は何も言わないのに、不安だった私に気付いて話を聞いてくださり心の底から救われました。同じ頃、施設長にも声を掛けられました。施設長も先輩と同じように私が不安で押しつぶされそうになっている事に気付かれていました。そんな私に、自分が介護職員で失敗した事や苦労した事など1時間以上かけて、アドバイスをしてくださったのです。新人で駄目な私を受け止め、無条件で認めてくれる人の温かさ、人間味にあふれた先輩達の「心」を感じさせてもらう事が出来ました。ういすたりあ の人達には偉い人とか立場、上辺の事とか抜きにした「人間味、深い温かさと優しさ」人にとって一番大切な「人を思いやれる心」を持っている人達がいる。デイサービス・訪問介護・ケアハウス・特定施設入居者生活介護・・・部署を超えた人と人の根本の繋がりを知る事が出来ました。あるとき、10年後のういすたりあの夢を施設長がお教え下さった時、近くで私もお役に立てるよう少しでも前身していきたい。施設長をはじめ、先輩達についていけたら、どんなに幸せな事だろうとその時に心が震えた事を今でもはっきり覚えています。
はずかしいことですが、この場を借りて感謝の気持ちをお伝えします。施設長をはじめ先輩方みなさん、ご利用者のみなさん、ありがとうございました。私は先輩達やスタッフの皆さん、ご利用者様、みなさんに笑顔と大きな力をもらって助けられています。どんな世界でも、どんな関係でも、人と人は心と心を通わせ繋がる事で未知に大きなパワーを生み出せると思っています。その力を信じて、今後も介護に携われたらと思います。介護の仕事は「している」ではなく、「させてもらって、お役に立たせてもらっている」という気持ち。その気持ちを幸せに感じ、目の前の人達やご家族のために、日々感謝をして笑顔を増やせるように、一生懸命、前を見続けてチャレンジしていきたいなと思っています。清く美しい笑顔をくれる皆さんへ、心からの「ありがとう」を忘れずに伝えたいです。色々な事と日々闘っているご利用者様達、そしてスタッフのみなさん、これからは一緒に悩み、共に励まし合い、一日一日を大切に楽しく過ごしていきたいです。私は、ういすたりあのみんなの事が大好きです(#^.^#)
それと、こんな私ですが、遠い夢というか目標が少し見えてきています。私は過去に大切な人が難病を患い、見守ってきた経験があります。また、デイのご利用者様が病で苦しんでいる姿も見てきて、とても悔しい思いをしました。病やケガ、医療の力ではもう治せない苦しみと闘っている方々の一人一人の「心」に寄り添いながら一緒に闘い、支えや力に少しでもなりたい。僅かでも温もりや癒しを感じてもらえるような介護士に近づきたいと思っています。そのためにも、ういすたりあで多くの経験をさせてもらいながら学んでいきたいです。
こんな未熟な私ですが、これからもどうかよろしくお願い致します。
伊藤 恵美