カフェ「ういすたりあ」

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心の中の一本の芯

皆様初めまして。「デイサービスセンターういすたりあ」に勤務している曽根と申します。

初めてのブログ投稿ですが、これからも随時身近なこと、デイサービスでの出来事などをスタッフのブログ・カフェ「ういすたりあ」に載せていきたいと思っていますので、お付き合いをよろしくお願いいたします。

 まずは自己紹介がてら私の下積み時代のことを書かせていただきます。私は入職して7年目を迎えていますが、最初はデイサービスのボランティアから「ういすたりあ」とのお付き合いが始まりました。その当時、私は周りから「体は人一倍大きいのに、声は小さく、蚊の鳴くような声だ」と言われていたのを覚えています。利用者さんとの会話の時にも、声が利用者さんに全く届かず、何度も聞き返されることがありました。とにかく自信がなく、事あるごとに色々な失敗を重ね、その失敗がさらに自信の無さに拍車をかけてしまう日々でした。

 昼休みに図書室で一人休憩をとっている時などは、がっくり肩を落とし、項垂れて「自分はなんてダメな人間なのだろう」と反省する日が何度もありました。その図書室での休憩中、たびたびケアハウス入居者のTさんと出会いました。そのTさんは、デイサービスも利用されていた方ですが、ほとんど自立に近い方で、デイサービス利用中はよく話し掛けてきてくださいました。そして図書室では「よく頑張っているネ。ご苦労さん」と声をかけてくださいました。私はこのTさんの労いの言葉を糧に、ボランティア時代の下積み修行をどうにかこなしていく日々を過ごしました。

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 ある日、いつものように図書室で休憩をしていると、「もうだいぶ慣れたね!」「ここの一員になったね!」とTさんに声を掛けられました。しかし私は「そんなことないです。僕なんていてもいなくても変わらなくて」と弱気な発言をしました。するとTさんは「そんなことは無いよ!皆そんな風には思っていないよ!貴方がいるから皆とても助かっているよ」と誉めてくれました。

 私はその言葉を聞いて「そうなのかな?」「もう少し頑張ってみようかな・・・」と考えるようになりました。今思えばその時の言葉の遣り取りが今の自分を形作ってくれたのかなと思っています。あの時の言葉が折れそうな私の心の支えとなって、心の中の一本の芯の様なものになって、今日まで頑張ってこられたのではないかと感謝しています。あの時の言葉が私の心に宿り、私の魂に根付いてくれたので、その後何度か挫けそうな時があっても、今日まで頑張り続けてこられたのではないかと思います。ういすたりあ・曽根英介

(辛いことを辛抱すると心に心棒ができ、やがて信望される存在になるのだそうです・編者追記)